旧久喜宮村、若市村、古賀村、寒水村の産土神であり、その初めは天武天皇の白鳳年間に、近江の国、今の滋賀県大津市坂本にある日吉大社より、古賀村の上野という所に勧請したといわれています。その後、久喜宮村の原庄つまり現在の原鶴へ遷座しました。
昔の社殿は華美荘厳を極めていましたが、応仁、大永、天正と続く戦に荒廃していたところ、秋月種照が木村上野守に命じて社殿を建て直したと「山王社縁起」に記されています。その後も大友宗麟により社殿を焼き払われしばらくは小祠であったものを、元禄八年に当時の農長や氏子らによって神殿拝殿を建立したといわれています。
その後、何度も建て直しや改修が行われていますが、現在の社殿に施されている「龍」や「鳳凰」の彫像は見事です。
御神幸
御神幸祭の宮座で行われる当渡し行事として、山王の振り幣という儀式があります。程よく酒がまわり、足取りも怪しくなってきてから行うもので、祭の厳粛さとユーモラスな動きが何とも言えない良いバランスを保っています。還御に付く前に子猿達が奇声を上げながら御神輿を回り、獅子に追い立てられるように神社に還って行く様もまた残しておきたい風景です。
各種情報
住 所 | 〒838-1514 朝倉市杷木久喜宮1510 |
時 間 | 参拝自由 |
駐車場 | 有無(10台) |
交 通 |
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電 話 | 0946-62-1470 |
行 事 |
歳旦祭(1月1日) 夏祭[万年願相撲](盆過ぎの日曜日) 注連下祭(御神幸祭前日) 例大祭(10月19日) 御神幸(10月の第3日曜日) 新穀感謝祭及び大麻頒布祭(12月第1日曜日) 除夜祭(12月31日) |
御朱印をご希望の方は社務所にお問い合わせください。初穂料は500円になります。不在の場合は御電話くださいませ。 |